まだ免許をとって間もない頃の事です。
その年は例年より寒く、雪がたくさん降りました。
夜は滑りやすくなるから気を付けていたのですが、朝一番に交通事故にあいました。
国道は除雪車が入るので、道路上の雪はほとんど溶けていて油断していました。
仕事に行くのに急いでいて、少しだけスピードを出していました。
前の車も雪道に慣れていないようで、かなり遅い速度で走っていました。
この時私は自分の運転を過信していて、前の車に対しても少し苛立っていました。
急いでいるのに進まない状況に、少し車間距離を詰めた時でした。
前の車が急ブレーキを踏んだのです。
多分雪で滑ったんだと思います。
こちらも急ブレーキを踏んだのですが、何故か止まりません。
タイヤが滑って勝手に前に進むのです。
とても焦りましたが、焦っても車は止まってくれません。
30キロほどの速度で前の車にぶつかってしまいました。
道路がアイスバーンという状態になっていて、薄く氷が張っていたのが原因でした。
幸い運転していた方に怪我はなく、車も後ろがかなりへこんでしまっていましたが廃車にはなりませんでした。
こちらは前側の損傷がひどくバンパーが外れて車軸も曲がってしまいました。
タイヤのパンクしていて、直すほうがお金がかかるので廃車となりました。
まだ買って二年目の車でした。
自分の慢心が招いた事故でしたが、けが人がいなかった事だけが救いです。
これを機にどんなに急いでいても、心に余裕をもって慌てた運転はしないようになりました。